赤飯の歴史や慶事で食す意味とは?
特集 赤飯の魅力1
お祝いに「赤飯」をいただくこと
へんばや商店では、主にお祝い事の慶事(けいじ)で「赤飯」をお買い求めいただいております。昨今、家族における食事は多種多様となり「お祝いに赤飯をいただく」という日本の食文化は年々薄れてきています。
ここでは「赤飯」に込められた想いを知っていただくため、「赤飯」の歴史や慶事でいただく意味をご紹介いたします。
※.ご紹介する内容は、「赤飯文化啓発協会 お赤飯について」を参照しています。
「赤飯」の歴史
日本のお米は、はるか昔に中国から伝来してきたと言われています。
最初のお米は赤米(あかまい)で、その名の通り赤いお米。実は「赤飯」は元々、赤米で作られていたという説があります。
歴史においては、平安時代の清少納言の随筆『枕草子』に「赤飯」の原型とされるあずき粥の記述があります。お祝いに「赤飯」が食されるようになったのは室町時代からで、江戸時代になる頃一般の人々にも広まったとされています。
お祝いで「赤飯」をいただく意味
お祝い事を意味する慶事に深く関わる言葉『ハレの日』をご存知でしょうか?
「慶事に赤飯をいただく」を紐解くため、まずはハレの日の意味を確認してみましょう。
ハレの日は、『一生に一度の晴れ舞台』という言葉で表すように、人生での非日常を指します。逆に『ハレの日』と対をなすのは『ケ(け)の日』で日常を指します。
「赤飯」に親しみがない方でも、「赤飯」におめでたい印象を持たれている方は多いかと思います。「赤飯」以外にもお餅、尾頭(おかしら)付きの鯛、お酒などおめでたい食べ物は色々ありますが、これらおめでたい食べ物の共通点は、一昔前までは普段は食べることのできない大変なご馳走だったという点です。
また、「赤飯」といえば綺麗な小豆色をしているのが特徴ですが、「赤飯」の赤色には災いを退ける魔除けの意味合いがあり、起源は中国の陰陽(いんよう)五行説(ごぎょうせつ)といわれています。
つまりお祝いで「赤飯」を食すことは、
・一生に一度のハレの日を皆で祝うこと
・災いを退ける魔除け
という意味があります。
日本の食文化と赤飯
「お祝いに赤飯をいただくこと」は、古くは平安時代より前から、そして現代においても脈々と受け継がれている日本の食文化です。
出産祝い、七五三、入学祝い、卒業祝い、成人祝い、還暦祝い、古希祝い、喜寿祝い、米寿祝い、白寿祝いなど、人生に一度の晴れ舞台にぜひ「赤飯」をお召し上がりになってみてはいかがでしょうか。
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